2011年03月16日

2011年03月12日

くだらないということ

大事だということのなかにくだらなさがあり、
くだらないといいことのなかに大切がある。
今回の地震と報道とツイッターの書き込みを見て、体験して。
自身が復興にわずかながら関与して。
それを確信した。
そういう自分もかなりくだらない。
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2010年11月13日

赤肉を噛みしめて

歩きながら憶えた道順や景色から、自分の頭の中に地図を作ってゆくということ。その地図を読み解いてゆくということ。
ただ歩くという自分の行為のなかに自らをゆだねて、そこで自分に起きる現象に浸るということ。その浸り加減を紡ぐということ。
日常というのはおそらく前者のような行為に包まれながら、後者のような行為がちりばめられて成り立っている。その配合割合をどの程度にするのか、気を配っているわけではあるが、建設指向に強いているときは後者のような行為はどこかに揮発してしまう。
そうしたときどういう思いでいるかというと、霜降りの肉の夢を見ながら、脂っ気の全く無いバサバサの肉を噛みしめているという思いでいるのである。

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2010年11月03日

渡りに船

フレデリック・ショパンにはジョルジュ・サンド
羽柴秀吉には本能寺の変
アレクサンダー・フレミングには青カビ

こういうのを渡りに船というのかな。

ぼくにとっての渡りに船は、静かな部屋と暖かな布団

さて、ソクラテスにとっての渡りに船とは何だったのか。
プラトンはその出世作でソクラテスを英雄のように描いているが、ぼくはソクラテスというのはかなりの食わせ物のように感じる。
“英雄的”な行為というのは、すべてが“英雄的”な動機によるものではないのだろうな。
そういうのがこの場合あてはまるような気がする。


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2010年10月29日

自転車登坂

自転車で上り坂に差しかかったとき、今日は重いギアで一気に登りきってやろうと思う場合と、今日は軽いギアで楽にゆっくり登って行こうと思う場合がある。前者の場合、坂の途中から脚の筋肉の緊張が高まり、坂を登りきった後の呼吸が乱れる。しかし登りきった後の脚は意外に軽く、思ったほどには苦しくなかったなと思うことが多い。後者の場合、坂の途中も登りきった後も、呼吸が乱れることはほとんどない。しかし坂の途中から脚が次第に重い感じとなり、坂を登りきった後も案外その重さが続く。なかなか楽に坂道を登らせてはくれないなと思うことが多い。

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2010年10月13日

ある朝の質問

今より若く電算部門を担当していたころは、元気もよく研究心向上心もある程度を保ち、無鉄砲なところもあった。コンピュータを使ってまだまだ仕事のやり方を改良できるのではないか、便利になるのではないか、販売力の強化に結び付けることができないか。そんなようなことを常に考えていた。小さな変更や少し機能が加わるようなシステム変更は、ほぼ独断に近い形で進めていた。会社はコンピュータから提供される情報で動いている。自分はまさしくその中心に位置して、自分が中心で会社が動いているというくらいの勘違いをしていた。だから、私が提出する「システム改善計画書」「コンピュータのレベルアップ提案書」などの類は議論を待たずに採用されて当然という気でいた。金がかからない提案には、糠に釘。金がかかる提案には、まず否定。社長や役員クラスも含めて上席者を小馬鹿にしていた。
ある朝私が出社すると「ちょっと専門家のきみに素人っぽい恥ずかしい質問なんだけど教えてくれないか。コンピュータはどうして速く計算ができるんだい。」ある役員がそんな質問をしてきた。コンピュータ関連のことなら立て板に水の如く答えられないと恥ずかしいと思っていたので頭をガンと殴られたような気がした。なんとか発声したのが「二進数による計算が普通人間が使っている十進数による計算よりも速いということと、コンピュータに使われている電気信号の速さによるところでしょう。」というような内容の言葉だったと思う。「ああ、そうかい。ありがとう。」と言って役員はさらなる質問を切ってくれたが、とても心から納得したような顔ではなかった。答えた私自身、まったく納得していなかったのだから。
確かに読んだ記憶はあったのだ。電気を全く使わない手回し式の計算機の話。リレー式の計算機の話。広場に大勢の人を集めて信号のオンオフに見立てて、号令でその人たちを動かして計算したという話。そういうことを含めて話をしなければおそらくその役員は納得しなかっただろうし、私自信納得できなかった。コンピュータユーザーの会社で実務をこなせばいいのだから、そんなことを知る必要などないのだと。そう思っていた。だが、ほんとうにそれでいいのだろうか。そんなことを考えた朝だった。

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2010年10月01日

消費する摂取

「よく噛んで食べなさい。飲み込むだけでは栄養になりません。」とは、いみじくも伝えられてきた先人の智慧。よく噛むとは、よく食べ物を味わい、よく食べ物に感心するということ。そこで。さて摂取するのは食べ物だけだったろうか。その他に摂取するものにも同じことがあてはまるのだろうか。消費するように摂取しているものはないだろうか。そういうことがほんとうに腑に落ちたのは、私の場合後半生に入ってからのことである。

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2010年09月24日

ストール

プログラムを作成して、それを実行させる。コンピュータが恐ろしい音を立てて処理をしているようだが、なかなか結果が得られない。さてはと思ってコンピュータを強制終了してプログラムを点検すると、やはり。手続きを丹念に追っていくと、同じ手続きを無限に繰り返すループに落ち込む部分が見つかる。人間にとって意味のある手続きを記述したプログラムも、コンピュータにとっては本質的には無限ループだ。無限ループ以外の部分は修飾に過ぎない。
人間が自分で考え、それを言葉にして他人に伝えようと形にしたもの。それも修飾の部分を取り払えば本質は無限ループなのかもしれない。自分の手続きで自分を説明するという作業を少なからず含むのだから。どこが修飾でどこが本質なのか分からない。修飾を本質と思い込む。そういうのは、人間が意味を求めずにはいられない動物だからなのかもしれない。

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2010年09月20日

かがり火

微かではあるけれど
たしかに、たしかに燃えて灯し続ける
蚊取り線香の火のようだと
そう、ぼくはその火の燃え尽きるところを見たくて
でも、いつも朝になって燃え尽きたそれを見て
残念がっていたのだっけ
もう、子供のころのようには行かせない
きっと、それを見届けるのだと言い聞かせ
じっと眼を手向ける

最後の薪をくべたのは、いつだったっけ
いまさっきだったような気もするし
あんがい前のことだったような気もするし
ずいぶんと薪を無駄にしてきたなと気付いたのは
その前のことか後のことか
ほんとうに必要な薪は何本だろう

髪の毛を焦がし、素肌を焼くかのように
ときに背丈よりも高く舞い上がる炎を見上げて
山道を登る蒸気機関車の機関士よろしく
一心不乱に次から次へと薪を火に放り込んで
それでも吹く風に降る雨に
火が消えはしないかという思いを払拭できなかった

そう、ぼくはこう言いつかったのだっけ
この火を切らさぬように
見届けるために
大切に
この薪を使うのだよと

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2010年09月18日

実験室

とんでもない人格であると思いながら、その人格をもつ人物の心象を歩く。そうするといつの間にか自分の心の中の森にたどりついていると気がつく。とんでもない人格と思った人物の先鋭化した思想の、その萌芽のようなもの、その兄弟のようなもの、そうした思想が自分の心の森の中にあると知り、ぎくりとし、ぽんと手を打つ。強烈な個性の中で思想を先鋭化して爆発させる(先鋭化して爆発しない思想や個性もあるが)。とんでもない人物だと思わせながら、その背景となる思想は案外普遍的であると気付かせる。その先鋭化させる過程を巧みに描いた小説は、一生かけて熟読するに値する。

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