2010年07月30日

白芙蓉

足裏は、ぐにゃりぐにゃり
打ち水は、ゆらりゆらり
吹く風は、ぬらりぬらり
白昼にみるゆめ、なのか
青葉に雪が、ふうわりふわり

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2010年05月22日

ぎやまん水色徳利

熱く乾いた大地が瞬く間に吸い込んで
巻き起こる風がほてりを奪う
涼しげな顔してついっと佇む
きみのそそぐ一滴一滴は
きっとぼくを桃源郷に連れてゆく

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2010年03月27日

プチトマト

夕陽を四つ串刺しにして
ミルキーウェイを頂いて
炭火にかざして頬張れば
ほどよいめまいよいのよい
まわるまわるよからくりこ

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2010年01月16日

青宵(東山魁夷)

ぼくが生まれる以前から、ぼくが死んだその後も
ぼくが吸い込む空気にも、ぼくが吐き出す空気にも
たまに吹くそよ風に揺れる湖水のように佇んで
ぼくの記憶は刻まれている
きみはそんな記憶があるということを思い出させてくれる

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2010年01月02日

正月

あけましておめでとうと、A happy new yearが
王朝絵巻のころから同じ時期なのはなんだか不思議
南半球の人たちは正月の時期に違和感はないのかな

子供のころは亀の歩みみたいにやって来たのに
いまではアキレスの疾走みたいにやって来る
生命がぐっとこらえて萌え出ずるときに備える季節
だけどお日さまは北半球に戻ってきている
やっぱりお祝い事をしたい時期

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2009年12月19日

根来(塗り)

こすれたということ、ぶつかったということ
傷ついたということ、刻まれたということ
それらすべてをきみと感じるということ
目が舌感覚に置き換わるということ
そよりとも風吹かぬ湖水に胸が満たされるということ

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2009年12月05日

三連符

母と枕を並べた床に入る温もり
意地を張って絵の具を水に落としたように見えた花
さっき分かれた彼女からもう一言聞きたかった言葉
当てもないのに大空に描いた夢
やさしすぎるものに誘って繋ぎ止める、きみ

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2009年11月21日

「紅梅白梅図掛軸」速水御舟

ねえ、通すってどういうこと
生まれたてのお月さま
お話しているよ、梅の木と
なお一層高みを目指して
梅の香りが漂いだした

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2009年11月07日

不思議坂

行きは平坦なのに帰りは確かに下り坂
行きのペダルも軽いけど帰りは一気に加速する
坂の途中の木の陰で小僧がそっとささやくよ
行きはどんどん狭くなれ帰りはどんどん広くなれ
声はすれども姿は見えず小僧の声との因果やいかに

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2009年10月24日

「月の光」作品85の2/ブラームス

冷気とともに染み込んだ
きみのひかりの温もりは
芯からゆっくり広がって
ただそれを抱いて歩むということ
そのよろこびに満たしてくれる

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2009年10月10日

止まり木

囀る場所でも、吼える場所でもなく
拾う場所でも、置いてゆく場所でもなく
ぼくにとっての止まり木は
ためをつくる場所、風穴を開ける場所
沈降する場所、飛翔する場所

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2009年09月26日

曼珠沙華

閉じた瞼のずっと奥
静かに、規則的に繰り返す風の丘
紡がれる、真っ白な曲線に抱かれて
瞼を開ければ胸の奥
燃え盛る、紅蓮の炎に抱かれて
白色柔和には道なお遠く
色づくきみに立ち尽くした、修羅の野辺

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2009年09月12日

交響曲第29番イ長調K201より第1楽章/モーツァルト

加速する加速する、止められない物語
失ってゆく失ってゆく、放たれた重力
真っ青な空を突き抜けて、垂直にどこまでも
遥か彼方、足もとに置いてきた脱殻に
幾百億年後に帰るよと、目くばせをする

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2009年08月29日

「光」展作品群/野口里佳

フォーカスするということで
ぼくらは大事なことを見極めようとする
でもそれは隙間だらけの器で汲み取るようなことかもしれない
境界を失った光につつまれるということ
そこに在るのは確かな呼吸微かな火照り

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2009年08月15日

牧神の午後への前奏曲/ドビュッシー

温か味と湿り気を帯びて、絡めとる空気
持ち上げてはさすり、揺らしては吸い付いて
飛んでゆく風船の向こうに、沈みゆく手鏡きらりきらり
その鏡には見よ、なめらかな起伏秘めやかな茂み
大地はかく変わることなく振幅を繰り返す

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2009年08月01日

フルートソナタ イ長調/フランク

ビーカーの溶液を攪拌するガラス棒
その液滴をもう一つのビーカーに一滴二滴
ふわふわふわ、黄昏の実験室を飲み込んで
水風船、金魚すくい、カルメ焼き
はぐれた幼児はひとり、そぞろつまみ歩き

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2009年07月18日

アンダンテ・カンタービレ/チャイコフスキー

雫が飛び散ってきらめいた水遊び
見上げればもくもくふうわりとお昼寝中の雲ひとつ
おうい流されてきみはどこへ行く
川伝いの路を追いかけて行った
帰るところはこの風景、そうただひとつの

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2009年07月04日

「レクイエム」作品48よりサンクトゥス/フォーレ

たどっていけば、風光るころ
森の空気、の味覚につつまれて
ふうわりとゆらめいていた、いつの間に
喪失、はむしろすべて秘めながら
どこまでも広がって、かすみきらめく

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2009年06月20日

旧ヴォーリズ山荘

きみはまったく一部なのだから
ぼくを隔てることなく包み込む
ただ息づいているきみに抱かれ
すっかりきみと呼吸を合わせて
ぼくに透過する、森のすべてが

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2009年06月06日

「忘れっぽい天使」パウル・クレー

あの子はどの子だったっけなんて
忘れっぽい天使は思案顔
この子とその子をくっつけちゃえなんて
やけを起こしちゃいけないよ
きみをみんな悪魔と呼ぶから
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