2010年09月20日

かがり火

微かではあるけれど
たしかに、たしかに燃えて灯し続ける
蚊取り線香の火のようだと
そう、ぼくはその火の燃え尽きるところを見たくて
でも、いつも朝になって燃え尽きたそれを見て
残念がっていたのだっけ
もう、子供のころのようには行かせない
きっと、それを見届けるのだと言い聞かせ
じっと眼を手向ける

最後の薪をくべたのは、いつだったっけ
いまさっきだったような気もするし
あんがい前のことだったような気もするし
ずいぶんと薪を無駄にしてきたなと気付いたのは
その前のことか後のことか
ほんとうに必要な薪は何本だろう

髪の毛を焦がし、素肌を焼くかのように
ときに背丈よりも高く舞い上がる炎を見上げて
山道を登る蒸気機関車の機関士よろしく
一心不乱に次から次へと薪を火に放り込んで
それでも吹く風に降る雨に
火が消えはしないかという思いを払拭できなかった

そう、ぼくはこう言いつかったのだっけ
この火を切らさぬように
見届けるために
大切に
この薪を使うのだよと

posted by はまべせいや at 06:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 疑問のウラガワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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