2010年09月18日

実験室

とんでもない人格であると思いながら、その人格をもつ人物の心象を歩く。そうするといつの間にか自分の心の中の森にたどりついていると気がつく。とんでもない人格と思った人物の先鋭化した思想の、その萌芽のようなもの、その兄弟のようなもの、そうした思想が自分の心の森の中にあると知り、ぎくりとし、ぽんと手を打つ。強烈な個性の中で思想を先鋭化して爆発させる(先鋭化して爆発しない思想や個性もあるが)。とんでもない人物だと思わせながら、その背景となる思想は案外普遍的であると気付かせる。その先鋭化させる過程を巧みに描いた小説は、一生かけて熟読するに値する。

posted by はまべせいや at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 「K氏」をたどる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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