2009年11月09日

音もなく、“それ”は降り続けていた

いつの間にか彷徨っていた
丘もない谷もない、森もない泉もない
不毛の大地
昼は照りつける太陽から逃れる術もなく
夜は凍える大地に身を寄せて
渇いていた、ぜんたいに

風が吹いたのは昨晩のこと
<どれくらいの間、吹かなかったろうか>
まともに受けて、寒さと痛みに耐え忍んだ
風が運んでいった霞の向こうに太陽が、夜明け
―大地を照らし始めた

遥か遠い記憶の彼方にあったもの
輝く丘に寄り添って
暗い谷に横たわり
ささやく森に踊り歌い
湧き出す泉に渇きを癒し

音もなく降り続け
気付かぬうちに不毛の大地を彷徨わせていた
霞が地平線の彼方、遠ざかる

posted by はまべせいや at 04:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 疑問のウラガワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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