2010年04月28日

夢ふたつ

夜霧が濃くなり薄くなって身体にまとわりつき。月明りはそのたびに眩しくなり陰を帯びて、彼女の横顔を見せていた。ようやく森を抜けた。夜霧が晴れた。そして互いに見合った。彼女は豪雨に打たれたように全身濡れていた。驚いて何も言えないぼくに彼女は、「あなたとなら他の人とは分かち合えない夢も分かち合えると思ったのに。やっぱり・・・。」そう言うなり、背を向けて月明りも通さぬ濃霧の中に消えてしまった。残ったのは手の平の雫と温もり。

posted by はまべせいや at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 黒の部屋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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