2010年01月25日

ほとりにて

乾いた荒地に種を蒔いていた
子供のころから蒔いていたというのに
あごひげが真っ白になったいまも
どんな芽が出るのか分からないという
そのうち芽が出る年回りもくるだろうさ
そう言って笑っていた
あくる年に通りかかったときのこと
遠目から一面黄金色に彩られているのが目に付いた
白ひげの老人の姿はどこにも見えず
ただ黄金色の穂が、ようこそ、ようこそと
天を指して揺れていた

posted by はまべせいや at 04:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 疑問のウラガワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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