2009年12月28日

憧れの輝き

川沿いを歩いていた
瑠璃色の輝きがちらちらと
その輝きに誘われて
気が付いたときは現地人の小屋に横たわっていた
生還できたのだ
あの輝きを追って人里近くにたどり着いたらしい
幻の遺跡を求めて遠い異国の原生林をさ迷っていた
ああ、もう一度あの輝きに触れたいものだ
遺跡のことはどこかにおいて
一目散に駆け寄って手の平に輝かせてみたい
体力が戻ったぼくは輝きをさがした

このあたりではごくありふれた蝶らしい
というのは瑠璃色の輝きを興奮して話すぼくの言葉に
現地人たちはあの蝶のことかと
さして興味も示さなかったことで察しが着いた

川沿いを歩いてしばらく
瑠璃色に瞬く輝きにいともたやすく遭遇した
ひらひらと集まって群れとなり
地上の一点を目指して舞い降りているのが分かった
大きくけれどもゆっくりと静かに息を吸い込んだ
そして一目散に駆け寄った
輝きが一斉に舞い上がる
ぼくを見下ろす無数の褐色の蛇の目模様
地上に残ったのは腐乱した動物の死骸

それでも求める、それでも求める
胸の奥で言葉が早鐘のように響き渡った

posted by はまべせいや at 04:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 疑問のウラガワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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